この記事では、私の経験をもとに障害のある方が、転職する際に参考となるような情報を掲載します。
何から始めて良いかわからない方も、出来るだけ簡単にわかりやすく書きますので、ぜひ最後まで読んでください。
転職活動の期間、準備、内定〜退職までの流れ
まずは就職活動の期間、流れについて説明します。
期間は「情報収集~書類作成」で2週間、「応募~面接」で1~2ヶ月、「内定~入社」までは1〜3ヶ月程度となりますので、3〜6ヶ月程度と考えておきましょう。
流れとしては①自己分析→②求人を探す、企業研究→③書類作成・応募→④適性検査・面接→⑤内定となります。
- ①自己分析
- ・転職サイトを利用して適職や性格を診断
・自分自身の得意/不得意、好き/嫌いの洗い出し
・障害特性の確認

- ②求人を探す、企業研究
- ・障害者枠か一般枠か
・ハローワークなどの公的機関、エージェント、企業サイトなどを利用

- ③書類作成、応募
- ・履歴書・職務経歴書の作成

- ④適性検査、面接
- ・企業によってはSPIなどの適性検査を実施
・ほとんどが個人面接
・WEB面接が増えている
・面接(複数回)を受ける

- ⑤内定
- ・最終面接から1週間くらいで連絡がある
・選考落ちの場合は連絡なしのこともある

次は、それぞれのフェーズの詳細を解説していきます。
自己分析を行う
最初に自己分析を行います。
自分の得意/不得意、仕事の向き/不向きを理解することで、どのように働きたいか方向性を決める手掛かりとなります。また、障害特性も働き方を決める際に重要なこととなりますので、しっかり理解しておいてください。

自己分析といっても色々あり、性格診断や適職診断、簡易的なものから詳細なものまで様々ありますので、私が利用した中で参考になったと思うものをピックアップして記載します。
自己分析ツール
自己分析ツールはリクナビNEXTやdodaなどの転職サイトや、ハローワークで利用できます。
ハローワークの場合はお近くのハローワークへご連絡ください。
グッドポイント診断/リクナビNEXT
リクナビNEXTが提供している診断で、293問からなる質問へ回答すると18種類の項目(親密性、決断力など)から強みとなる5つのグッドポイントを診断でき、自分の性格の強みがわかります。
なかなか無料でここまで詳しい診断はないのでぜひ行ってみてください。
⚠️1ユーザー1度しか診断できないので注意して下さい。
会員登録 | 必須 |
料金 | 無料 |
問題数 | 293問 |
所要時間 | 30分程度 |
リクナビNEXTはこちら
キャリアタイプ診断/doda
dodaが提供している診断で、性格・気質傾向、能力傾向、行動基準、仕事スタイル、向いている企業風土の5項目を診断でき、志望動機、自己PR、職業選択の際に役立ちます。
会員登録 | 必須 |
料金 | 無料 |
問題数 | 120問 |
所要時間 | 15分程度 |
dodaはこちら
得意/不得意、好き/嫌いの洗い出し
自分が今まで経験したことを洗い出して、今後、どんな仕事、生活をしていきたいか考えましょう。
洗い出しの方法はこちら
障害特性の確認
自分の病気によって仕事に支障が起こりそうなこと、配慮してほしいことを確認しておきます。
具体的にどんな病気で、現在どんな状況か話せるようにしておきましょう。
例えば心疾患の場合、不整脈の発作により失神してしまう可能性があるので、運転業務は控えたいなどです。
障害者枠の面接でよく聞かれるのは下のような質問ですので、それを踏まえて確認しておきましょう。
・どんな障害をもっているか
・通院しているか。通院しているとすればどのくらいの頻度で行っているか
・最近の調子はどうか(日々の就業に問題ないか確認したい)
・体調が悪くなった時にどんな対処を行うか
・その他、会社に配慮してほしいことがあるか
求人を探す、企業研究
続いては上記で分析した結果をもとに希望する求人を探しましょう。
企業ホームページや求人サイト、ハローワークなどで確認しましょう。
現在、仕事をしていて転職へ割いている時間がないという方は転職エージェントに依頼してみるのも良いかと思います。
また、エージェントに転職理由などを話すうちに、自分の考えが整理されていくということもありますので、ぜひ活用したいところです。

求人サイトやエージェントは障害者専用のものもありますので、私が利用していたサイトを紹介します。
リタリコ仕事ナビ/リタリコ
・全国の求人を扱っており、求人数も多い
・就職サポートが充実している
求人数が多く、担当アドバイザーのサポートが丁寧ですので安心して転職活動ができます。
障害者雇用で進めるなら、登録をお勧めします。
dodaチャレンジ/パーソルダイバース
atGP/株式会社ゼネラルパートナーズ
・関東/関西の求人が豊富
・在宅ワーク、時短勤務の求人が多い
・atGPエージェントに登録すれば転職の支援がある
atGPは他のサイトに載っていない求人も多いので、一度確認してみて良いかと思います。
atGPはこちら
書類作成・応募
障害を開示して転職する場合は、履歴書へ障害特性を記載しておきましょう。
ネット検索すると障害者特性を記載する欄を設けた履歴書がありますし、一般的な履歴書を使う場合は本人希望欄へ記載すると良いでしょう。
記載内容は下記となります。
・障害者手帳取得年
・障害者手帳の種類・等級
・内容現状と詳細
・通院状況
・必要な配慮
応募は企業サイトや求人票から直接応募する場合は自身で、エージェントを介して応募する場合は、エージェント経由での応募となります。
適性検査、面接
無事に書類審査が通ったら、次は適性検査や面接となります。
SPIなどの検査がある場合は本で対策ができるので、しっかりと行っておきましょう。
性格検査がある場合もあり、企業風土と性格が不一致の場合は落とされる場合もあります。
面接は障害者枠でも志望動機や自己PR、いつから仕事に就けるかのようなよくある質問もされるのと、障害特性について確認があります。
障害特性が明確に答えられないと、受け入れ側の企業で不安が残り、不採用のこともあります。
転職エージェントを利用している場合は、エージェントに頼んで、面接の練習を行っておくことをお勧めします。

障害者枠では障害特性というプライバシーのあることを確認するためか、面接官複数名との個人面接が多いです。
内定
だいたい1週間ほどで合否の連絡があると思います。

連絡がない場合でも電話などはせずもう少し待ってみましょう。
エージェントを利用している方はエージェントを通して確認してみるのが良いでしょう。
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